野球場内野の黒土舗装を改修
愛媛県の野球強豪校、宇和島東高校の野球場内野グラウンドの改修工事を行いました。着工前の内野グラウンドの症状は、黒土の表面が固く、シルト(砂より細かく、粘土よりも粗いもの)が表面に上がっている状態で土埃が舞う状態になっておりました。シルトが目立ってくるとグラウンドの透水性が低下するため水はけの悪いグラウンドになってしまいます。宇和島東高校の内野グラウンドも雨が降るとすぐ水たまりが発生し、雨が止んだ後も水引きが非常に悪い最悪の状態になっていました。
他にも、マウンドが整形が必要なほど形が悪く、表面が凸凹状態であったのと、ホームベース付近や各塁ベースは凹凸がひどく、段差が最高5cm以上も土が凹んだり盛り上がっている状態であり、非常にグラウンド状態が厳しい状態でした。
今回は当社の提案は、凹凸が非常にひどいため、GR工法Ver.2によって、表面の活性化をさせるプレゼンをさせていただき、採用していただきました。この工法は表層の不陸・固まった表面・勾配修正を行い、グラウンドの状態を画期的に改善いたします。 こちらの野球場は多目的グラウンド内にある野球場になっており、勾配設定が難しく、多目的グラウンド勾配と野球場内野の勾配を全てマッチングさせた測量データを出して、最適な表層勾配設定を決定しました。
はじめにGPSレーザー付ブルドーザーで今回の改修工事の根幹となる勾配修正を行います。施工前は表面が凸凹すぎて勾配がバラバラになっていたので、非常に手間のかかる難しい作業になりました。勾配修正後、ワイドタイヤローラーで1次転圧を行いました。不陸が多数あり、グラウンドの土が全体的に痩せていたので、当社の野球用黒土混合土「アオノ・ベースボールブラックサンド」を補充いたしました。レーザーブルドーザーで黒土混合土の敷き均しを行いますが、内外野の切れ目の勾配設定が特に難しく、外野の真砂土部分よりも内野が高くなるように敷き均しを行いました。その後、ワイドタイヤローラーで仕上げ転圧、カンナカッターアタッチメントにて表面の不陸整正し、グラウンドマットにて表面仕上げを行いました。最後に表面土壌安定材ソイルプロテクトを内野グラウンドに均一に散布し施工完了となりました。
今回のようにグラウンドの症状が非常に悪い場合は、当社のような専門業者でも難しい工事です。完璧に改善するには専門的な知識・機械・経験が必要になります。予算の都合などで妥協した工事をしても、一時的な改善はできるだけですぐにまた元の悪い状態に戻ってしまいます。野球場・グラウンドの改修工事にはぜひ専門業者のソイルリサイクル工業までご相談ください。
現場名:宇和島東高等学校(愛媛県宇和島市)
採用工法:GR工法Ver.2